2024.1.30

ファンの皆さまへ

みなさん、はじめまして。

日本とフィリピンのハーフの柔道選手として活動している双子の兄弟、中野修源・中野経清です。

今回メンバーシップという取組をはじめるにあたって、僕たちの思いをお伝えできればと思います。

まず、オリンピックの出場枠についてお話いたします。

各階級の17名(1カ国1名制限があるので17カ国)が直接枠で、5名(5カ国)は大陸推薦枠として出場することができます。

大陸推薦枠は全階級で1カ国1名なので、僕たちが出場できるとしても、どちらか1名だけになってしまいます。ゆえに、少なくともどちらかが直接枠に滑り込むために、ポイントを稼ぐために世界を転戦しています。

東京オリンピック出場射程圏内に位置していたにも関わらず、コロナによる開催延期や色々な状況の変化により、あと一歩届かず涙を飲む形になりました。。

次に僕たちがうけてきたバッシングについてお話いたします。

ハーフでありながらフィリピン代表として活動していく中で様々な差別を経験しました。
大学に在籍していた当時の指導者から、「日本で勝てないからフィリピンに逃げたんだろ」といった国籍差別を受け、試合にも出してもらえず、大学の選手生活を棒に振った過去があり、その経験が「自分は何者なのか」と深く考えるターニングポイントとなりました。

そんな中で、ハーフであることが理由で、バッシングされた経験をもつ自分たちにしかできないことがあるんじゃないかと考えるようになりました。

ハーフとして生まれて、両国の血を持つからこそ今の道、手段が開けています。

人と違うのはネガティブなことじゃなくてポジティブなことだとする世界にしていきたい、発信していきたい。

自分たちは人と違う(フィリピンの血が入っている)ことで国を代表する選手になるための選択肢が増えました。

オリンピックに出る出ないという結果が出るのは。スポーツをやっている上でしょうがない、それが全てだと理解していますが、本当に伝えたいことはプロセスの中にあると思っています。

「代表選手としてオリンピックに出る」という目標をもって活動することで、知ってもらう機会が増え、それがきっかけで何かを変えられるんじゃないかと思います。

フィリピン代表のことを知らなければ、日本代表とフィリピン代表の違いとか比較材料を知らなければ、知った当事者が発信しなければ、情報に接した人たちの置かれた状況が良いのか悪いのかわからないと思います。

多くの人に知ってもらうところから始めて、最終的には柔道に限らず、フィリピンのスポーツができる環境を変えていきたいです。

少しでも興味を持っていただければ、このメンバーシップに登録してほしいです。もちろん、有料会員になってほしいですが、まずは登録して一度お話ししましょう!